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jun igarashi architects
illustration by Midori Kambara
© 2002-2009 Jun Igarashi Architects

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「建築はどこにあるの?」展を見る。

藤本建築見学の後、国立近代美術館で開催中の 「建築はどこにあるの?」展 へ。

近美アトリエワン

美術館の入り口横にはアトリエワンの作品が直ぐ目に飛び込んでくる。
ユーモアと言うかリラックスした感じは理屈抜きで楽しいと思う。
このオブジェと共に芝の上に寝転んだり座ったり出来る、
またはキッカケとなるような家具やその他のアイデアも、
一緒にアトリエワンが提案するともっと楽しい展示になったのでは。

近美中村竜治

会場入り口に入ると直ぐ中村竜治さんの作品がある。
行って見て分かったのがこの作品、
平面が三角形なのである。
その事で透明度も同じ方向から見ても変化する。
こういう世界観の作品やインスタレーションは数多くあるが、
先ずよく作ったなと関心。
そしてやはり美しい。
部材が上に行くほど細いとか、
細部を眺めると建築に発展するアイデアであるとか、
面倒なことは抜きにして飛び切りに美しい。

近美中山英之

この作品については当時の関係者だっただけに、
色々と考え深いが、いつか何処かで、
良い場所で、実物を見てみたいと、
この展示を見てより強く思った。

近美鈴木了二

入り口直ぐの部屋に3作品が同居していて、
一番奥が鈴木了二氏の作品。
解説などを読んでいないので、
詳しい内容を理解していないが、
架空の建築物をちょっとだけ小さくしたような展示。
独特の世界観が漂い結構好きだと思った。
可能ならば内部に入れれば尚良かった。

近美内藤廣

次の部屋は真っ暗で単体の作品。
内藤廣氏のレーザーによるインスタレーション。
子供のはしゃぎっぷりを見れば分かるように、
身体を動かしたくなるシンプルなキッカケがそこにはあった。

近美菊池宏

次の部屋に移動すると、
模型の周りをグルグルとライトが廻っている。
さらに進むと暗い部屋にベンチがあり、
腰掛けると壁になにやら先ほど見た模型を
グルグル廻るライトやカメラが映した映像が流れている様な、
でもちょっとリアルタイムじゃないような気もしたが、
何やら色々と妄想を膨らませてくれるキッカケが盛り沢山の展示。
菊池宏さんの作品の次は最後の部屋。

近美伊東豊雄

最後の部屋は伊東豊雄氏。
この作品だけはインスタレーションとして見ると、
辛いので、プチコンセプト展覧会場だと思えば良いのでは。

過去の作品やプロジェクトなどのコンセプトモデルが、
6角形立体を1つの展示部屋として幾つかのプロジェクトが展示されている。
この会場だけは別だと思った。

この「建築はどこにあるの?」展を見に行く前に、
ネット上などで色々なレビューを見ていたので、
どれだけ悲惨な展覧会なのかと思いきや、
各単体の作品たちはどれも素晴らしいクオリティを保っていると感じた。

ただ展覧会タイトルが先にあり、
その言葉が頭の中に存在しながら見ると、
少し違和感が沸いてくる気持ちもわからなくは無い。

しかしタイトルの無い展覧会はあり得ない訳だから、
来場者が感じたままが事実なのだろう。

僕はこの展覧会、十分に楽しめた。
限られた空間と時間と予算の中で、
それぞれの作家が最大限の可能性を見せていると思う。

会期は8月8日までなので、
まだ行っていない建築関係者は、
是非見に行ってみて下さい。




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