北海道佐呂間町を事務所と札幌市のアトリエを拠点に、北海道を代表する建築家・五十嵐淳のサイト。建築紹介、住宅設計・新築・マイホームに関するご相談などにも応える。

jun igarashi architects
illustration by Midori Kambara
© 2002-2009 Jun Igarashi Architects

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福岡でのレクチャーも無事に終了。


先週、福岡でのレクチャーが無事に終了しました。

第2部でのシンポジウムでは、
鮎川透さんが司会を勤め、

パネラーは僕を含めて全てU-40。
松山将勝さん、平瀬有人さん、
古森弘一さん、井出健一郎さんと言うメンバー。

生まれ育った場所と思考の関係や、
地方で活動することの意義など、
同世代で地方で活動している立場上抱える思考に共通項が多い。

終了後、会場で懇親会。
数年前オープンデスクに来ていた井ノ口君にも久しぶりに再会。

2次会では隈事務所の藤原徹平さんなども合流したが、
殆んどお話し出来ずに残念。。

福岡は夜でも蒸し暑い熱帯夜で、
北海道で飲むビールより格段に美味しく感じました。

レクチャーで福岡に行ったのですが、
折角の九州だったので幾つか建築を見て廻りました。

大分では藤本壮介さんの住宅を見学。
やはり雑誌では感じとれないことだらけで、
かなり心地よい生活が展開されていました。
お施主さんを含め素晴らしい建築だと思いました。
1つ疑問だったのが、庭の植物の扱い。
多分、庭もインテリアの延長として扱う為に、
インテリア的な植物や外構の扱いをしているのだと考えましたが、
もっと荒々しい方がこの建物の未来にとって良い気がしました。

更に熊本ではモクバンも見学。
バンガローだから出来た実験的であり、
様々な可能性を含んだ小さな小さな空間がそこに存在していました。

2つ藤本建築を見ましたが、
過激でありながらも普通な出来事が同居している、
そんなバランスの良さが際立っていました。

他には、藤森照信さんのラムネ温泉も見ました。
丁度、新建築の月評を書いていた時に誌面で良く見ていた建物で、
その時は新しいのか古いのか全く解らない、
ずっと昔からそこに存在していたかのような佇まいに見えて、
実際に行くと、全くそのままの印象で、
サイトを含めて異化しながらも、とても馴染んでいる。
温質も素晴らしく、楽しい時間を過ごすことが出来た。
ここも完全に木造建築に見えるが、
実はコンクリート造と言う何時もながらも藤森テクニックに騙されるが、
全く嫌な感覚にならないのが本当に不思議。

ラムネ温泉から1時間くらいの場所にある、
白水ダムも見学してきました。
作者不明の構築物とは言え、とてもユーモアのある計画をしているし、
とてもとても美しいのに驚きました。
荒々しい石で面を作っているので、
水が流れるときに白くなります。
両サイドのカーブも特徴的ですが、
現場の状態に合わせて流動的に思考されたように見えます。
水を受ける面には菱型の水門があり、
そこかの底から川に水が流れます。
超必然性と若干のユーモアが作り出した奇跡なのかも知れません。

福岡ではぐりんぐりんも見ました。
施設のプログラムは全く不明で、
建物を設計するのが大変だっただろうなぁーなどと想像しながらも、
少々荒々しい建築でFRPのカーテンウォールなども含めて僕の好みでした。

室内に植物を地植えしてあるのですが、
植物は上に向かって育つのに、
天井高さの設定が低すぎるのは気になった。

敷地内には松岡恭子さん設計のフォりーもあり見学。
それにしても贅沢な公園なのだが、
人が全く居なく勿体無いと思った。

その後、近くにあるレムクールハースの集合住宅を外観だけ見学。
各住戸の中庭が存在していて、
玄関に到るゲートは全て1階のピロティーに面している。
素晴らしい平面のゾーニング計画だと思う。
同時に断面もとても良く出来ている。
デザイン云々の前にこういうキチンとした計画が出来ないとダメなのだなと、
思いながら細々と見学しました。

福岡市内では、アルドロッシのホテルを見ました。
内部は改装されていましたが、
それでも素晴らしい建物でした。

その帰り、中洲にある屋台に寄りました。
夏でも夜は寒い北海道民の僕にとって、
夜でも汗をかきながら屋外で楽しめる屋台は、
とても楽しい体験でした。
しかも豚骨ラーメンも全くクドクナクて美味しかった。

1年中屋外で屋台を楽しめる環境は不思議。
と言うことはもっと不思議な建築が沢山生れても良いはず。
これは南の人が北海道の建築を見たときにも同じ事を思うはず。
自問自答しながら蒸し暑い九州を楽しませて頂きました。

今年はもう1度、九州に行けそうなので、
違う季節を堪能したいと思います。



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