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illustration by Midori Kambara
© 2002-2009 Jun Igarashi Architects

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大石くんのオルドスレポート⑦


大石くん、7日目のレポートです。
北京でも色々な事を感じたようです。

Day 7 (30th June)

今日はいよいよ帰国の日です。短いようで長かった。
さて、今日のフライトの時刻は15:50。
ホテルから空港までは1時間弱。
行きは早すぎではあったもののここは中国、
やはり2時間前に空港に着くのがいいだろうと考えると、
北京を見て回れるのは正午過ぎまで。
見たいものはオリンピックスタジアムをはじめとする、
一連のオリンピック建築などあったものの、
KAZさん一押しの、故宮を見に行くことにした。
故宮。中国語でも故宮。
紫禁城と言った方が日本では一般的なのだろうか。
英語ではForbidden Place、禁断の宮殿。
わくわくする名称です。


北京故宮

故宮と灰色の空

北京の空は灰色です。
つい先日草原に行ってきた僕には、その息苦しさは数倍です。
あまりに多くの要素が混ざりに混ざって、行きついた先のグレイです。
どこの国の人だったかは忘れましたが、
オルドスにて話した方が、
「何を見てもグレイにグレイだからよく見えないんだよ。
(Gray on gray.)」と、北京とか、鳥の巣を皮肉っていました。
でもそれは本当で、数区画先はもう霞んでいます。
そのいくらか先は見えません。ただグレイです。
グレイスケールです。
しかしその霞が、故宮において、
その存在を際立たせるものとなっていました。
(もちろんスモッグを肯定する訳ではないですが。)

故宮へは地下鉄を使いました。
らしき入口に入ってなんとなくチケットを買って、
それとなく目的地を探って・・・まぁただの地下鉄で、
字も漢字です。
苦労は全くしませんでした。
むしろ名古屋より路線数が少なく分かりやすかったくらいです。
きれいでしたし。
 
天安門広場で地下鉄を降りたのですが、
そこから故宮の入り口までは行列です。
社会の教科書によく載っている、
あの毛沢東の写真が掲げられた天安門をまずくぐり、
その後、端門をくぐると、
ようやく故宮(故宮博物館)の入り口である午門に行き着きます。
午門の後も、門が続きます。
しかも、一つの門をくぐると、
次の門が霞んでいるほどの広場がついてきます。
くぐれどくぐれど門。一つの門がでかすぎて、
くぐらないと次の門の存在が分からないということが、
よりその感覚を強くします。
確かに中国大陸の中心に向かっている、
そう思えてきます。

進み続けると、門が前後にあり、
その中心に玉座のある建物が建っているところに行き着きます。
さぞかし皇帝とやらは別格だったのでしょうね。
逆にいえば、囲われ過ぎで気分悪いです。
そこを過ぎると、秘密の花園的な中国庭園が現れ、
裏門を抜け故宮から出ます。
天安門から一直線に歩いただけですが、最終的に見てみると、
いくつもの環の中心に玉座があるのではなく、
故宮には表と裏があり、中津は裏門側に偏心していることが分かりました。
ただ、それでも、バカスケールのため、
永遠と囲われているという印象が薄れることはないのですが。

玉座にほど近いところに、舞台となっているような少し高い所がありました。
そこから眺めると、橙の瓦を葺いた建物が連なっているのが一望できました。
ただ、二門ぐらい先はもう霞んでいて、
最初にくぐった門がぎりぎり見えているといった具合です。
灰色のスモッグのせいです。ただそれが、
本当は周囲に見えるはずの近代的な街並みや、
高層ビル群を見えなくしていて、
(それに加えて、ここまで歩いてきた距離が、
各門と広場のスケールの大きさのせいで、
よく分からなくなっていることと重なって、)
故宮が永遠と続いているのではないかと錯覚してしまいました。
神秘的でした。
(ただ観光客が多すぎて、大なしでしたね。
あれらがいなかったら、まさに神話的世界です。)

北京(オルドスも。要するに中国の街)は「うるさい」。
まとめです。
音も、会話もうるさいし、人もうるさい。色もうるさい。
なんかごちゃごちゃしていてうるさい。
あの中で暮らしたら僕は早死にする自信があります。
でっかい大陸で生まれたごちゃごちゃしたうるささと、
小さい島で生まれた簡素な静寂さ。
なんか不思議です。
ただ、あのうるささ(元気)が、
今の中国の成長を支えているのでしょうね。

帰国

結局またも2時間前飛行場着は早すぎで、
1時間半の時間を弄び、読書したり、旅を振り返ったり、
帰ったら何をしようか(修論、黄表紙とやること山積みなのですが。)
と考えたりしていました。
この旅はいろいろとありましたが、とてもいい旅でした。
これからに活かせそうな経験ばかりです。

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