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jun igarashi architects
illustration by Midori Kambara
© 2002-2009 Jun Igarashi Architects

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大石くんのオルドスレポート⑤

敷地見学

大石くん、5日目のレポートです。
今回のオルドスナイトは、
前回僕が行った時の出来事を上回る内容で、
正直、行けなかったのが悔しくなるレポートですね。
楽しい夜遊びレポートをお楽しみ下さい。

Day 5 (28th June)

本日からは、とりあえずこれという仕事はありません。
夕方からの敷地見学以外の予定は、まだ組まれていません。
ということで、まだ撮り終わっていないパネル、模型の写真を撮って、
五十嵐事務所に送っても現地のようにそれらが把握できるように、
編集作業をすることにしました。善は急げです。

敷地見学へ

確か15:00のロビー集合だったと思います。
参加者は、大型バス1台分で30人くらいだったと思います。
藤本さんとKAZさんも一緒でした。
行きのバス内では、
ボルドーから来たフランス人建築家の方
(名前忘れました。名刺はコピーとらずに送ってしまいましたので。)
と席が隣で、彼らの事務所のスタイルの話だったりをしていました。

彼らの事務所はスタッフが5人で、
リーダーはいるものの基本理念はフラットで、
どのプロジェクトにも、基本的に2人が担当者になるそうです。
組み合わせはいつもバラバラで、
結果、4つのプロジェクトをやれば全員とチームを組んだことになる。
1人が2つのプロジェクトを並行して担当するときは、
Aプロジェクトは○さんと、
Bプロジェクトは□さんと進行するということになります。
そうすると、全員の考え方を知ることができるだけでなく、
○さんとAプロジェクトの話し合いをしているときに、
Bプロジェクトで□さんと考えていることを活かしたり、
加えて○さんも、
また別のCプロジェクトで△さんと考えていることを、
活かせるといった具合に、全員がつながっていく訳です。
5人で全てのプロジェクトを進行するのは困難だが、
これなら、
それでも全員が全てのプロジェクトに関わっていると言えなくもない。
なるほど良い環境だなと思いました。
まぁ年が近いチームで組んでこそできる在り方だと思いますが。

敷地の近況

(敷地&環境については「地球改造」の項でふれています。)

今回の訪オルドスにて、
今後このプロジェクトに携わることがなくなる自分な訳ですが、
第1回目の敷地見学(僕らは第2回目)に訪れた方々が口々に、
「だいぶ様子が変わっていた。」、
「緑が多くなっている。」と話していたので、
これは報告義務がありそうだと思い行くことにした訳です。
ただ、僕には変化が分からないので、
とにかく写真を撮っておこうということです。

プロジェクト敷地は、まだ造成も終わっておらず、
ぼこぼこと砂の小山が連なっており、メインの道路が舗装され、
その両脇のみに植栽がなされている以外は、
いずれ砂漠になるような枯草地といった感じです。
そのせいで方角もよく分かりません。

とにかく最初は、アイ・ウェイウェイのレジデンスを頼りに、
五十嵐事務所の敷地を探しました。
敷地は、ほどなく見つかりました。
砂地の上に白石灰で敷地境界線が描かれ、
その中に「50」と大きく描かれているだけです。
僕が知っている敷地は、
配布図面に載っていた造成後のものだったため、
まだこれほど起伏があると、ちょっと把握がしづらいです。
消えかけている石灰の白線を頼りに、
敷地の境界をとりあえず歩いて回る。
そして、四隅のうちの一つに立ち、対角の方を見てみる。
でも、敷地がその手前で2.5mほど落ち込んでいて良く分からない。
とりあえず、住宅の敷地としてはホントにでかいです。
ただここからでも、アイウェイウェイのレジデンスが意外と大きく、
高く見える。あれは多分高さが12、13mくらいだから、と考えると、
そして、1/250全体模型の建物群を思い描き、
敷地に照らし合わせ、神の目目線ではなく、
人間目線から見てみると、かなりごちゃごちゃと窮屈になりそうだと感じました。

帰りは、アメリカ・マサチューセッツ州に拠点を置く、
UNIの韓国人の方が隣の席でした。
その時は、日本のマンガやドラマの話をしました。
韓国人ってこともありますが、かなり知っていました。
年の差のせいで、僕が知らない名前もちょくちょくとでるくらい。

日本の文化は、今やサブカルが圧倒的に強いですね。
おたく文化って言ってもいいのですかね。
伝統やしきたりといったいわゆるハイカルチャーは、
今や変動しない直線だと言える気がします。
とすればサブカルは、
その線から離れたところにでたらめに動く線って言えると思います。
その中間に支配的文化の大衆文化が波打っている感じでしょうか。
(メディアの捉えるものが極端なもののせいか、
今の世の中は、サブカルが大衆に与える影響が強いと思いますが。)
まったく感覚的に言っています。
サブカルが海外に波及し強い独自性を持つのは、
同時にハイカルチャーが特異なものであることの証明にもなると思うし、
日本は文化の振れ幅が大きいのかな、と思いました。

再度インタビュー

敷地から戻ってKAZさんと昼食を食べている時でした、
FAKEナンバー2の人がFAKEの若いスタッフを連れて、
僕らの近くにやってくると、
「君達の作品がベスト30に選ばれた。」と伝えてきました。

そりゃ素晴らしい!・・・とここまでは良かったのですが、
「ということでもう一度インタビューを受けてくれ。」と。
今度はどうやらマジに深いところまでインタビューされそうです。
とりあえず西川さんに報告。僕がとりあえずやることになる。

このときのインタビューは本物でした。
屋内庭園の芝生の上におしゃれな椅子が一つ、
その周りに照明数個とカメラが二台。
取材スタッフも5人はいました。

誘われたのが同時だったため指定された時間も同時、
僕の前に藤本さんがインタビューを受けました。
慣れてること慣れてること、参考になりません。
藤本さんに先に行ってもらう形になったのですが、
というのもどんな雰囲気か知りたかったし、
あわよくば質問の内容を聞きたかった、のですが、
近くに行けず聞こえず。
ぶっつけ本番でいくことになりました。

衝撃的な質問は、
「プロジェクトに参加している他の建築家の作品はどうだったか?」、
と「最近の建築についてどう思うか?」というものです。
前者に対しては、先々々日あたりから気になっている、
彫刻的建築(sculpture like architecture)に対する疑問を挙げました。

問題は後者の質問です。

大量の冷や汗をかきました。
藤本さんなんかは、足組んで、椅子に深くもたれかかって、
ゆったりとって感じでしたが、
僕は気づくとインタビューする人の声を全力で聞く為に前傾姿勢になって、
完全にぎこちない感じになっていた気がします。

ただ、今度こそ僕の仕事は終わったはずです。

夜遊び1

オルドス市街地へ

敷地から戻って、
日本人メンバー揃って市街地へ夕飯を食べに行きました。
にしてもここはけったいな(笑)街ですね。

僕らが向かったのは市政府の建物付近のデパート群を抜け、
少し奥まったごちゃごちゃと賑やかな庶民の商店街といった感じのところです。
ホテルのフロントで本場のジンギスカンを食べたいと説明し、
「分かった」と言われ渡されたメモを、
タクシーの運転手に渡した結果着いた場所です。
タクシーを降りると、目の前に飲食店があったものの、
小奇麗なメジャーチェーン店的な雰囲気のため即却下。
というよりも、ごちゃごちゃした商店街が、
もっと何かあるといった可能性をムンムンはなっていたので、
食べ歩こう!ということに。
まったく、かなり良いノリです!

まず入ったのが水餃子のお店。
外人はやはりめずらしいのでしょうか。
やったら見てきます。こっちが見返しても尚見てきます。
それどころか、しゃべりかけてきます。
こっちが、中国語をしゃべれないということをジェスチャーを交えて伝えても、
構わず何やらまくし立ててきます。
意味不明です。
まぁ「中国語はしゃべれません。」という
中国語ですら覚えてきていないこっちも、
完全に中国をなめきってるんですけどね。

そこから怒涛の漢字にスケッチを交えたメモによる注文劇が始まります。
もはやコントです。こっちが書く。そんで見せる。
それを見た女の子の受付さんが、笑顔で中国語をしゃべりまくる。
・・・、だから分からんのだって。
20分間はオーダーしてたでしょうか。
別にたくさん注文した訳ではありません。
注文したのは、種類の違う水餃子四皿と、ビール4本のみです。
笑っちゃいます。皆様も笑ってます。とてもほのぼのと、賑やかです。

その後も本場ジンギスカンを目指しつつも、
寄り道メインでした。羊肉の串一本は食べたものの、
あとは卵焼きのようなものでお腹いっぱい。
僕はというと、ゲテモノを1つは食べたいと思い、
ザリガニを頼もうとしたのですが、10匹からと言われ、
藤本さん達に「どうですか?」と聞いても案の定拒否、
仕方なくあきらめました。

夜遊び2

その後は、見学と行きました。

この商店街は、基本三層のボロアパートのような建物が並んでいるのですが、
面白いことに、1層部分は大衆向け飲食店や、
服屋、道路には露店など、家族連れ楽しんでいるような雰囲気、
2層目はカラオケ(中国ではKTV)の並ぶ若者の街、
3層目は、ちょっとエロさを増して男の街といった具合に、
上に行くほど闇社会になるという構成になっていました。
つまり、一次会は一層目、二次会は二層目、三次会は三層目でどうぞ、
というようにある意味分かりやすい構成です。
そんなこんなで満足感たっぷりで、22時半程にホテルに帰りました。

夜遊び3

オルドス市街地へ(アゲイン)

オルドス市街地での食事と観光に満足して、
ホテルのロータリーにタクシーが入ろうかとした時、
ホテルの前には、外人さんの一団が。
その集団の先頭には、パーティー好きのFAKEのお兄ちゃんが。
(・・・おいおい、マジですか。)

ロータリーに入ってきた僕らのタクシーを見るなり、
「あっ!」て顔して、めちゃくちゃな笑顔で「ナーイス、タイミング!」と。
窓から顔を突っ込むと、僕らの意見を聴くことなく、
タクシーの運ちゃん何やら行き先を勝手に指示。
僕らはタクシーを降りることなくまさかのリターン。
・・・行く先はクラブです。爆笑です。
こうなったらもう行くしかないっしょ!という空気でした。

面白いことにそのクラブの場所というのが、
数十分前に僕らがタクシーを捕まえたところから100mも離れていない。
タクシーの運ちゃんも爆笑です。
中国語でなんか言っていましたが、
多分「お前ら、ついてないな!」だと思います。
 
僕自身、クラブには日本でも行ったことがありません。
つくづく新体験の多い旅です。
外にはEVのドアだけだったのに、乗り込み5階に上がると、
いきなり爆音と熱気に襲われ、
暗がりに霧と怪しい光が舞う闇雰囲気に包まれます。
DJが中央の舞台でノリノリに音楽を流していて、
その後ろと左右の舞台で、
下着に近い衣装の姉ちゃんがポールダンスとかしちゃってる状態です。
中央舞台の前は、飛び跳ね踊り狂ってる人達が群がってます。

やばいところに来たものです。
ORDOS100の一団は浮いてます。
というのも、まだパーティー好きのFAKEの人達が、
ホテルでタクシーに皆様を乗せるのに手こずって、
来ていないからです。
そんなところにお隣のパーティーの一団の肥えた男が、
僕に「前に行こう!」とやたらアピールしてくるのです。
そんでもって(オルドスも狭いですね。)、
水餃子を食べた店にいた2人組が何故かここにいて、
これまた「来いよっ。」手を振ってる訳です。

いや、もうはじけるしかないっしょ!
他の日本人勢はとりあえず置き去りにして、
中央にぶっ込みました。ダンスなんてしりません。
適当です。もうどうにでもなれ、です。

まぁそのうちORDOSメンツもガンガンに踊り始めて、
終いには藤本さんもめちゃくちゃに踊りだして、
ダンスなのになんか円陣組んじゃったりと、
やりたい放題になった訳です。

ビールに熱気に激しい動きに、
藤本さんに飲まされたテキーラも大きく影響して僕はダウンです。
KAZさんと抜け出して、ホテルに帰還。
もう最悪の状態でした。(その状態は御想像にお任せいたします。)


 


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