北海道佐呂間町を事務所と札幌市のアトリエを拠点に、北海道を代表する建築家・五十嵐淳のサイト。建築紹介、住宅設計・新築・マイホームに関するご相談などにも応える。

jun igarashi architects
illustration by Midori Kambara
© 2002-2009 Jun Igarashi Architects

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小さなアトリエでセルフ左官塗り。。

札幌で工事が進んでいる小さなアトリエも、
色々と進んでいます。
7月上旬にはオープンハウスの予定。

札幌アトリエ6月21日外観

外壁工事もほぼ終了。
ゴムのような素材を使用したのですが、
かなり不思議な雰囲気です。

札幌アトリエ6月21日内部

そして今週の月曜日から学生とお施主さんと共に、
セルフビルドで内壁の珪藻土を塗りました。
コンクリートの土間を金コテで仕上げる経験はありましたが、
壁の左官は初めての体験。
とても面白かったのですが、
かなりハードな仕事だと分かりました。

左官屋のようにキレイには仕上げられなかったけれど、
ムラがかえって味となり、光の反射や質感など、
想像を超えそうです。

天井は構造表しになっていて、
下から見ると野地板も見えます。

アールの壁にはカワイイドアが均一に付き、
ドアの向こうには機能の部屋があります。
ドアの1つは採光室の光調整機能も兼ねていて、
ドアの向こうに永遠と空間を想像出来ます。

今回、左官工事を手伝ってくれた、
札幌市立大学と北海道工業大学の皆さん、
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございます。

現場もあと一頑張りです。




「建築はどこにあるの?」展を見る。

藤本建築見学の後、国立近代美術館で開催中の 「建築はどこにあるの?」展 へ。

近美アトリエワン

美術館の入り口横にはアトリエワンの作品が直ぐ目に飛び込んでくる。
ユーモアと言うかリラックスした感じは理屈抜きで楽しいと思う。
このオブジェと共に芝の上に寝転んだり座ったり出来る、
またはキッカケとなるような家具やその他のアイデアも、
一緒にアトリエワンが提案するともっと楽しい展示になったのでは。

近美中村竜治

会場入り口に入ると直ぐ中村竜治さんの作品がある。
行って見て分かったのがこの作品、
平面が三角形なのである。
その事で透明度も同じ方向から見ても変化する。
こういう世界観の作品やインスタレーションは数多くあるが、
先ずよく作ったなと関心。
そしてやはり美しい。
部材が上に行くほど細いとか、
細部を眺めると建築に発展するアイデアであるとか、
面倒なことは抜きにして飛び切りに美しい。

近美中山英之

この作品については当時の関係者だっただけに、
色々と考え深いが、いつか何処かで、
良い場所で、実物を見てみたいと、
この展示を見てより強く思った。

近美鈴木了二

入り口直ぐの部屋に3作品が同居していて、
一番奥が鈴木了二氏の作品。
解説などを読んでいないので、
詳しい内容を理解していないが、
架空の建築物をちょっとだけ小さくしたような展示。
独特の世界観が漂い結構好きだと思った。
可能ならば内部に入れれば尚良かった。

近美内藤廣

次の部屋は真っ暗で単体の作品。
内藤廣氏のレーザーによるインスタレーション。
子供のはしゃぎっぷりを見れば分かるように、
身体を動かしたくなるシンプルなキッカケがそこにはあった。

近美菊池宏

次の部屋に移動すると、
模型の周りをグルグルとライトが廻っている。
さらに進むと暗い部屋にベンチがあり、
腰掛けると壁になにやら先ほど見た模型を
グルグル廻るライトやカメラが映した映像が流れている様な、
でもちょっとリアルタイムじゃないような気もしたが、
何やら色々と妄想を膨らませてくれるキッカケが盛り沢山の展示。
菊池宏さんの作品の次は最後の部屋。

近美伊東豊雄

最後の部屋は伊東豊雄氏。
この作品だけはインスタレーションとして見ると、
辛いので、プチコンセプト展覧会場だと思えば良いのでは。

過去の作品やプロジェクトなどのコンセプトモデルが、
6角形立体を1つの展示部屋として幾つかのプロジェクトが展示されている。
この会場だけは別だと思った。

この「建築はどこにあるの?」展を見に行く前に、
ネット上などで色々なレビューを見ていたので、
どれだけ悲惨な展覧会なのかと思いきや、
各単体の作品たちはどれも素晴らしいクオリティを保っていると感じた。

ただ展覧会タイトルが先にあり、
その言葉が頭の中に存在しながら見ると、
少し違和感が沸いてくる気持ちもわからなくは無い。

しかしタイトルの無い展覧会はあり得ない訳だから、
来場者が感じたままが事実なのだろう。

僕はこの展覧会、十分に楽しめた。
限られた空間と時間と予算の中で、
それぞれの作家が最大限の可能性を見せていると思う。

会期は8月8日までなので、
まだ行っていない建築関係者は、
是非見に行ってみて下さい。




掲載誌など。

プラウド

野村不動産の会報誌「PROUD」にインタビューが掲載。


リプラン関東版2010

「Replan」 関東vol.2 に エッセイを寄稿。



藤本建築を2つ見学。

先日、藤本建築を2つ見学してきました。
スタッフの青木くんにご案内頂いた。

朝、赤坂で元スタッフに車に拾ってもらい武蔵美へ。
学校の駐車場から進むと色々な施設に挟まれるような場所に図書館が建っていた。

藤本図書館1

以前、藤本事務所で巨大な模型を見ていたが、
ファサードのイメージが全く無かったので、
実物を見て、あぁーこんな感じに仕上がったんだと思う。

ガラス割りや止め方、背後の書棚など違和感を感じつつも、
その過激で見たことの無い建築が目の前に存在している事実との、
差を頭の中での摺り合わせる。

藤本図書館2

内部へ入ると1階はエントランスホールのような空間のみがあり、
その他の空間は事務スペースや書庫などの機能。
2階へ上がるとやっとスパイラル状の書棚空間を体感出来る。

書棚には手の届く範囲にのみ書籍が置かれ、
それ以外は空の状態。

書棚を含めて、壁に存在する棚や収納などは、
主張する素材などと同じくらいに壁を彩ることが可能だ。

この棚に囲われた回遊する空間に魅力を最大限に引き出すためには、
やはり全ての棚に書籍がビッシリと詰まっていて欲しい。
それらを梯子に登りながら検索する学生の姿なども想像すると素敵だ。

しかし梯子は危険だなどの日本的な指摘が必ず巻き起こるだろうから、
本物の書籍は置けないのだろうが、
フェイクの書籍の小口ででも埋め尽くして欲しい気がした。

新たな建築や空間に挑戦した時、
色々な軋轢が生じることがあるし、
全てを相対的な目線で客観視せずに、
違和感だけを唱える人も居るだろう。

しかしこうして生まれた今までにあり得なかった空間に対し、
もっと温かく、そして前向きに生き生きとした、
素晴らしい利用法を検討していって欲しいと思った。

武蔵美を後にアパートへ向かう。
途中、ファミレスで昼食を食べながら軽くビールを飲む。
蒸し暑い中でのビールは美味い。

近くに車を止め、少し歩くと、
あり得ない光景が見えてくる。

藤本アパート1

近所のおばあちゃん達も興味深深のよう。
現物を見る前はもっと凄まじい状態で街に対して
建ち現れているのかと思っていたが、
実際はむしろ周辺の雑多さと馴染んでいるように思った。

藤本アパート2

各住個への階段が飛び交っている。
その階段の向こうにも街に対して、
色々なモノが飛び交っている。

藤本アパート3

住人やお施主さんを含め、
今後、迫力を増していくと良い。

2つのあり得ない光景が出現していた。
しかしこの過激さは一見幼稚にも見えるかも知れないが、
その背後には沢山の夢が広がっているようにも見える。

建築の評価は色々とあると思うが、
このような姿勢を否定することは決して出来ない。

今後も定点であり続けて欲しいと思った。

小さなアトリエ防水工事など。。

札幌市内で工事が進行中の小さなアトリエの現場が、
防水工事などが終了しました。

5月26日アトリエ現場

シート防水により施工。
隣の3階建てのアパートの共有階段からの眺め。
上から見下ろせるのはとても助かります。

5月26日アトリエ現場2

内部。
天井は構造の梁が剥き出し。
雨にも当たらずキレイに仕上がりそうです。

現在は断熱工事も終わり、
内装のボードを貼っています。
内部の壁と床をある程度仕上げた後に、
いよいよ外壁の工事が始まります。
なかなか難しい貼り方と素材ですが仕上がりが楽しみ。

内部の壁仕上げは珪藻土。
左官工事はお施主さんや学生と施工します。
お手伝いの皆さん、宜しくです!!